ことしのノーベル平和賞に「核兵器禁止条約」が採択されるのに貢献した国際NGO、「ICAN」=「核兵器廃絶国際キャンペーン」が選ばれたことについて、被爆地・広島では、核兵器廃絶への機運を高めるものだと喜びや期待の声が広がっています。
広島市の65歳の女性は「被爆者の方々のこれまでの思いを世界に広げて下さったと思っています。原爆による被害が二度と起きないでほしいということがより多くの人に伝わっていくことを願います」と話していました。
また、被爆者に代わって体験を語り継ぐ活動をしている広島市の80歳の女性は「広島や長崎の被爆者の地道な活動が実を結んだということでもあり大変喜ばしいです。核兵器を使うということは人間の命を奪うということでそれだけは絶対に避けたい。日本は今、核兵器禁止条約に反対していますが、今回の受賞で核兵器廃絶に向けた動きにはずみがつくと信じています」と話していました。
また北海道から観光に訪れ、原爆資料館を見学していた46歳の会社員の男性は「核兵器廃絶の運動に私は直接的には関わっていませんが、核兵器がこの世界からなくなっていくことを願っています。核実験をやめようとしない北朝鮮が今回の受賞をどう見ているかわかりませんが国際社会に核廃絶を訴えるきっかけになってほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB