有料放送事業などを手がけるスカパーJSATは、大容量のデータを安定して送ることができる衛星通信を活用して車をインターネットにつなげ、さまざまなサービスを提供する「コネクテッドカー」の分野に乗り出すことになりました。
コネクテッドカーは、車をインターネットとつなぎ、さまざまなサービスを提供する次世代の車として、世界の自動車メーカーなどが開発を加速させています。
スカパーJSATは将来、成長が期待されるこの新たな分野に参入することになり、衛星通信を活用することで場所を選ばず、大容量のデータを安定して送ることができるとしています。
また、車に取り付けるアンテナは、アメリカのベンチャー企業が開発した厚さ5センチの薄い平面型のものを使い、走行中も自動で衛星を捉え、情報をやり取りします。
この会社では今後、鮮明な動画などを生かしたサービスや自動運転の実用化に向けた技術の開発にもつなげたい考えです。
スカパーJSATの事業担当者は「はじめに救急車などの緊急車両向けにサービスを提供していく。今後、通信衛星の用途が広がっていくことで、私たちの暮らしも変わっていく」と話しています。
-- NHK NEWS WEB