タイの航空当局は航空会社を監督する当局の職員数が足りないなどと国際機関から安全上の懸念を指摘されていましたが、改善策を講じた結果、国際機関の懸念は解消されたと発表し、今後、タイから日本への新規路線の開設につながるか注目されます。
タイの航空当局は2年前、ICAO=国際民間航空機関から「航空会社を監督する当局の職員数が不十分だ」などとして、重大な安全上の懸念があると指摘され、タイの航空会社は日本については新規路線を開設できないなど、事業が一部、制限されていました。
ICAOの指摘後、タイ政府は人材育成を強化して安全に関わる当局の要員を増やすなど改善策を講じてきました。その結果、タイの航空当局は9日、ICAOが指摘していた安全上の懸念は解消されたと発表しました。
記者会見したアーコム運輸相は「中国や日本、韓国からはタイの航空会社による新規就航が期待されていたが、これまで制限されていた。その制限がなくなり将来に向け交渉していかなくてはならない」と述べました。
タイから日本を訪れる旅行者は国や地域別で世界6位で、旅行者数は増え続けていることから、今後、タイから日本への新規路線の開設につながるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB