スペインからの独立の賛否を問う住民投票が行われた北東部のカタルーニャ州で10日、州議会の本会議が開かれ、スペイン政府が強く反対するなか、プチデモン州首相が演説で一方的な独立宣言を行うのか注目されます。
スペインからの独立の賛否を問う住民投票が行われた北東部のカタルーニャ州で10日、州議会の本会議が開かれ、スペイン政府の反対を押し切って住民投票に踏み切ったプチデモン州首相が演説を行います。
プチデモン州首相は憲法裁判所の差し止め命令を避けるため、議会にあらかじめ提出した演説のテーマからは「独立」の文字を外し、現在の州の政治状況について話すとしていますが、この中で一方的な独立宣言を行うのではないかとの見方も出ています。
これに対してスペイン政府のラホイ首相は「阻止するためには何でもする」として、独立宣言を行った場合は、カタルーニャ州の自治権の停止を含めた厳しい措置を取ると警告しています。
また、8日には、カタルーニャ州の最大都市バルセロナでおよそ35万人が参加して独立に反対するデモが行われたほか、独立宣言が行われた場合の影響を懸念した銀行や大手企業が相次いで法律上の本拠地を州外に移転することを表明しています。
地元からも独立を疑問視する動きが出る中、本会議でプチデモン州首相が一方的な独立宣言を行うのか注目されます。
-- NHK NEWS WEB