人手不足が深刻化する中、大手コンビニチェーンが、商品の会計から袋詰めまでを自動で行うレジのシステムを開発し、12日から実証実験を始めました。
新しいレジのシステムは、大手コンビニチェーンの「ローソン」が、12日から大阪・守口市の店舗で実証実験を始めました。
このシステムでは、利用客は、専用の買い物かごで欲しい商品のバーコードを読み取ります。そして、商品の入ったかごをレジに持っていくと、タッチパネルに金額などが表示され、商品は、かごの底が横にスライドして、下の台座に用意されたレジ袋の中に袋詰めされる仕組みです。
来年2月からは、商品に電子タグを取り付けることによって、バーコードを読み取らなくても、レジに商品を持っていくだけで、会計できるシステムも導入する計画です。コンビニチェーンでは、このシステムの導入で店舗の運営に必要な人数を1割程度、減らせると見込んでいて、来年9月以降、全国の数十店舗に順次、導入したいとしています。
「ローソン」の竹増貞信社長は、「コンビニでは、募集をかけても人が集まらない状態で、人手不足の切り札として導入を進めたい」と話しています。
一方、このシステムを共同開発した大手電機メーカー、「パナソニック」の榎戸康二専務は、「ものづくりの現場で培ったロボットなどによる効率化の技術をサービス業にも生かし、ビジネスの幅を広げたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB