日産自動車や神戸製鋼所という日本を代表する企業で、製品の安全性などに関わる問題が相次いで発覚したことについて、経団連の榊原会長は10日の記者会見で、「日本の製造業にとってゆゆしき事態だ」と述べ、原因の究明と再発防止を徹底するよう求めました。
この中で榊原会長は、日産が資格のない従業員に車の出荷前の検査をさせていたのに続き、神戸製鋼でアルミ製品などの検査データの改ざんが発覚したことについて、「品質が諸外国に比べて圧倒的に高いということが、日本の製造業に対する国際的な信頼であり、極めてゆゆしき事態だ」と指摘しました。
そのうえで、榊原会長は「それぞれ日本を代表するものづくりの企業であり、今回のような問題が起きたのは誠に残念だ。事態の正確な把握をしてもらいたい」と述べ、原因の究明や再発防止を徹底するよう求めました。
-- NHK NEWS WEB