「三菱UFJ」など大手金融グループ3社と「富士通」は、スマートフォンの専用アプリを使うことで、口座番号を知らなくても携帯電話の番号などで手軽に送金できるようにする新たなサービスの実証実験を行うことになりました。
「三菱UFJ」、「三井住友」、「みずほ」の大手金融グループ3社と大手電機メーカーの「富士通」は、スマートフォンを使った個人向けの新たな送金サービスの実証実験を来年1月から行います。
スマートフォンの専用アプリに相手方の携帯電話の番号やメールアドレスなどを事前に登録すれば、口座番号を知らなくても手軽にお金を送れるようにしようという実験です。
アプリに指紋など生体認証をとり入れることでなりすましなどを防ぎ、利用者は自分の預金口座とつながるネット上の仮想の口座をつくったうえで、お金をやり取りする仕組みです。
仮想通貨などに使われている「ブロックチェーン」と呼ばれる技術を活用することで、コストを抑え手数料を下げることも可能だとしていて、4社では一部の社員を対象に3か月間、実証実験を行うとしています。
こうした分野ではIT企業の「LINE」が、電子マネーのように事前にチャージしたお金を手軽にやり取りする送金サービスを始めていて、金融とIT技術を融合させた新たなサービスの開発が今後、加速しそうです。
-- NHK NEWS WEB