大手鉄鋼メーカーの「神戸製鋼所」がアルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしていた問題で、川崎博也会長兼社長は経済産業省を訪れ陳謝しました。経済産業省は、2週間程度をめどに製品の安全性の検証結果を公表し、1か月以内に原因の分析と対策を明らかにするよう指示しました。
神戸製鋼の川崎博也会長兼社長は、経済産業省を訪れ製造産業局の多田明弘局長に一連の問題の経緯と調査の状況を報告しました。
川崎社長は「品質不正について、多くの方々にご心配をおかけしており、重ねて深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
そのうえで、「出荷済みの製品の安全検査と確認を最優先して、万全の対応でやっていく。徹底的な原因分析と再発防止対策を立案していきたい」と述べました。
これに対し、経済産業省の多田局長は「公正な取り引きを揺るがし、日本の製造業全体に関わる問題で、非常に重く受け止めている」と述べました。
そして川崎社長に対し、新たな不正の調査を早期に完了させたうえで、2週間程度をめどに製品の安全性の検証結果を公表するとともに、1か月以内をめどに徹底的な原因分析と対策をまとめ、川崎社長みずから記者会見して明らかにするよう指示しました。
神戸製鋼をめぐっては今月8日、アルミと銅製品の一部で強度などの検査データを改ざんしていたことが明らかになったのに続き、11日、新たに自動車などの部品の材料となる「鉄粉」や、子会社が製造した金属製品についてのデータ改ざんも明らかになっています。
-- NHK NEWS WEB