インドで鉄道の国際展示会が始まり、新幹線技術の導入が決まった日本に続いて、中国やヨーロッパも参入を目指すなか、日本の企業は安全性や技術力の高さをアピールしました。
インドでは、西部のムンバイとアーメダバードを結ぶおよそ500キロの区間に日本の新幹線技術を導入し、2023年の開業を目指しているほか、別の6つの路線でも高速鉄道を整備する計画で、中国やヨーロッパの企業も参入を目指しています。
こうした中、インド政府が、11日から首都ニューデリーで鉄道の国際展示会を開き、日本や中国、ドイツなど合わせて20か国が出展しました。
日本からは39の企業と団体が参加して最大規模となり、運転を疑似体験できるシュミレーターなど新幹線の展示には、多くの人が集まり、担当者が安全性や技術力の高さをアピールしていました。
日本の展示を視察したインド鉄道省の幹部は「日本の高い鉄道技術が、インドの要望に応えてくれるよう望んでいる」と述べ、日本からの協力に期待を示しました。インド政府は、在来線の設備の老朽化による鉄道事故が相次いでいることから安全対策を強化する方針で、日本勢としては、新幹線の導入を弾みに鉄道分野全体での協力を深めたい考えです。
JR東日本の熊本義寛常務執行役員は「車両のメンテナンスや運行管理などの技術も移転して、インドの発展に貢献したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB