11年前、川崎市の高架下のトンネルで女性を刃物で殺害したとして逮捕された37歳の男は、襲う女性を見つけるため、数時間にわたって現場周辺を探し回っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。逮捕後の調べに対し「女性を刺したのは間違いない」と供述していて、警察は動機の解明を進めています。
11年前の平成18年9月、川崎市宮前区にある高架下のトンネル内の歩道で、近くに住むアルバイト、黒沼由理さん(当時27)を刃物で刺して殺害したとして、別の通り魔事件で刑務所に服役していた鈴木洋一容疑者(37)が殺人の疑いで逮捕されました。
これまでの調べで、鈴木容疑者は、事件の数時間前に会社の同僚を車で自宅まで送ったあと、現場近くを運転していたことがわかっています。
その後の調べで、鈴木容疑者は襲う女性を見つけるため、数時間にわたって現場周辺を探し回っていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。
逮捕前の任意の事情聴取では、現場周辺を行き来していたことについて、「襲う女性を見つけたかった」という趣旨の説明をしたということです。
捜査関係者によりますと、逮捕後の調べに対し「女性を刺したのは間違いない」と供述しているということで、警察は通り魔事件の動機の解明を進めています。
-- NHK NEWS WEB