製粉最大手の日清製粉は政府が輸入の小麦の価格を引き上げたことを受けて、パンやうどんなどに使われる業務用の小麦粉をことし１２月２０日から値上げすると発表しました。
発表によりますと、日清製粉はことし１２月２０日の出荷分から業務用の小麦粉を値上げします。２５キログラム当たりの値上げの幅は、パンなどに使われる強力粉は３０円、うどんや菓子などに使われる中力粉や薄力粉は１４５円です。
国産の小麦粉についても輸入の小麦粉との価格差を調整するため２００円値上げします。
今回の値上げは主要な産地のアメリカやオーストラリアの天候不順で小麦の供給量が減り、国際的な取り引き価格が値上がりしたことなどを背景に、政府が製粉会社などに売り渡す輸入の小麦の価格を今月から平均で３．６％引き上げたためです。
日清製粉が業務用の小麦粉を値上げするのは、強力粉と国産の小麦粉は６月に続いて、ことし２回目で中力粉や薄力粉はおととし６月以来、およそ２年半ぶりです。
今回の値上げでパンやうどん、それに家庭用の小麦粉など幅広い食品の価格に影響する可能性があります。製粉業界では日本製粉や昭和産業も価格の見直しを検討しているということです。
-- NHK NEWS WEB
