緊急地震速報の発表が始まって10年になったのを受けて、気象庁は、来月1日に全国各地の地域や学校で緊急地震速報を使った訓練を行い、強い揺れが来るまでのわずかな時間にどのような行動を取るべきか検証するよう呼びかけています。
緊急地震速報は、地震発生直後の小さな揺れをとらえ、あとから伝わる強い揺れが予想される地域を気象庁が推定し速報するシステムで、今月1日で発表が始まってから10年になりました。
これを受けて、気象庁は、来月1日に全国各地で緊急地震速報を使った訓練を行い、強い揺れが来るまでのわずかな時間にどのような行動を取るべきか検証するよう呼びかけています。
対象となるのは、全国各地の自治体や学校、企業などで、防災行政無線や専用端末のほか、緊急地震速報の音声を再生できるスマートフォンの専用アプリも利用することで、多くの人に参加してほしいとしています。
さらに、速報を受け取ったあとに取る行動の例として、「シェイクアウト」と呼ばれる動作を訓練に取り入れることも呼びかけています。
「シェイクアウト」は、「姿勢を低く」したうえで、「頭を守り」、「動かない」という3つの基本動作で、もともとアメリカで始まり、日本では5年前から各地の訓練に導入されているということです。
気象庁は「わずかな時間に身を守るための行動をとっさに取れるよう、訓練で身につけてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB