今年度の最低賃金が全国で引き上げられたことを受けて、労働者から相談を受け付ける無料の電話相談が16日から行われています。
電話相談は、労働組合の連合が全国で行っているもので、このうち東京・千代田区の連合本部には相談の電話が相次いでいます。
最低賃金は、企業が従業員に支払わなければならない最低限の賃金で、今年度は全国の平均で昨年度に引き続き25円引き上げられました。
引き上げは14日までに全国ですでに始まっていて、16日の相談では、自分が働いている地域の最低賃金について尋ねる電話が相次ぎました。
このうち、「娘のアルバイトの時給が830円ほどだ」という神奈川県の女性の質問に対し、職員は「最低賃金を100円ほど下回っているので、経営者に引き上げを求めることが必要です」と答えていました。
連合非正規労働センターの石黒生子総合局長は「気付いたときには最低賃金を下回る時給だったということも起こりうるので、気軽に相談してほしいです」と話していました。
電話相談は一部の地域を除いて16日と17日、午前10時から午後7時まで受け付けていて、電話番号は0120ー052ー592と0120ー154ー052です。
-- NHK NEWS WEB