東証マザーズ上場のインターネット関連会社の株価を不正につり上げたとして、東京の会社役員などが逮捕された事件で、この役員が知人や親族名義の口座で株の売買を繰り返していたことが警視庁などへの取材でわかりました。警視庁は、発覚を逃れる狙いがあったと見て調べています。
東京・港区の会社役員、松浦正親容疑者(45)など4人は、平成26年2月、東京・港区にある東証マザーズ上場のインターネット関連会社「ストリーム」の株を大量に購入するなどし、株価を不正につり上げたとして、金融商品取引法違反の相場操縦の疑いで警視庁に逮捕され、このうち、松浦容疑者は16日、東京地方検察庁に送られました。
これまでの調べによりますと、松浦容疑者は株の購入に複数の口座を使用していたということですが、知人や親族名義の口座で株の売買を繰り返していたことが警視庁などへの取材でわかりました。
捜査関係者によりますと、松浦容疑者は主犯格と見られるということで、警視庁は発覚を逃れる狙いがあったと見て調べるとともに、「ストリーム」の中国籍の48歳の元会長らの逮捕状を取り、行方を捜査しています。
警視庁は捜査に支障が生じるおそれがあるとして、松浦容疑者が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。
松浦容疑者は、逮捕前、NHKの取材に対し、「知人にもうかるからと勧められ、『ストリーム』の株を買っただけだ」などと話し、事件への関与を否定していました。
-- NHK NEWS WEB