ロボット産業の未来について考えるイベントがアメリカ・シリコンバレーで開かれ、アメリカの専門家は、高齢化社会が進む中で生活支援ロボットなどへの応用に期待を示した一方で次世代の研究者を育成する教育システムを構築する必要性を訴えました。
このイベントは日本のNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構などがアメリカ・シリコンバレーで開いたもので日本でロボット開発を手がける企業の関係者らおよそ400人が参加しました。
はじめにカリフォルニア大学のクリステンセン教授が基調講演を行い、高齢化社会が進む中でお年寄りを介護する生活支援や自然災害においての救助活動でのロボットの活用を例に挙げロボット産業の新たな可能性に期待を示しました。
さらに、次世代の研究者を育成する教育システムを構築する必要性を訴えました。
会場では各メーカーの最先端のロボットが展示され、利用者がタブレット端末で指示を出すと、床に落ちたものを拾うロボットなど、将来的に介護支援への応用が期待できる技術が紹介されています。
NEDOシリコンバレー事務所の亀山慎之介所長は、「日本は積み重ねた技術はあるがそれをビジネスに展開することが苦手で、世界中から人、モノ、カネが集まるシリコンバレーと協力し日本をけん引する産業に育てていきたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB