イスラエルの空軍基地で最新鋭のステルス戦闘機F35がアメリカから引き渡され、イスラエル軍が中東で空軍力の優位性を確保することにつながると見られます。
アメリカを中心とする9か国が共同で開発した最新鋭の戦闘機F35は、レーダーに捕捉されにくいステルス性能を持つのが特徴です。12日、イスラエル南部のネバティム空軍基地にF35を製造しているロッキード・マーチン社からイスラエルが購入した機体のうち2機が到着し、引き渡し式が行われました。
式典は、悪天候でF35が飛行できず開始が大幅に遅れましたが、イスラエルのネタニヤフ首相やアメリカのカーター国防長官が出席し、同盟関係の強さを強調しました。
イスラエル軍に配備されるF35にはイスラエルの軍事関連企業が開発した部品やソフトウェアが採用され、訓練や調整期間を経て1年後の運用開始を予定しています。イスラエルはF35を合わせて50機購入する計画で、価格は1機当たり1億ドル、日本円にしておよそ115億円とされています。
イスラエルにとって初めてとなるステルス戦闘機の配備は、最大の脅威と位置づけるイランの核開発をけん制する上で重要な戦力となるうえ、向こう数十年にわたって中東で空軍力の優位性を確保することにつながると見られています。
-- NHK NEWS WEB