都内のマンション用地などの売買を手がける不動産会社の元社長が架空の業務委託費を計上するなどの手口で、おととしまでの3年間に1億4000万円余りの所得を隠し、およそ3400万円を脱税したとして法人税法違反などの罪で在宅のまま起訴されました。
起訴されたのは東京・千代田区にある不動産会社「エィ・クエスト」と、元社長の浅見満被告(57)です。
東京地検特捜部の調べによりますと、浅見元社長はおととし9月期までの3年間に架空の業務委託費を計上するなどの手口で1億4000万円余りの所得を隠し、およそ3400万円を脱税したとして法人税法違反などの罪に問われています。
関係者によりますと、この会社は都内の土地を買い上げて区画を整理したうえマンションの開発業者に転売するなどして利益を上げ、民間の信用調査会社によりますと、去年9月期の売り上げはおよそ9億5000万円に上るということです。
関係者によりますと、元社長は隠した所得を親族の不動産の購入資金や会社の事業資金などに充てていたということです。
特捜部は、元社長の認否を明らかにしていません。
-- NHK NEWS WEB