おもちゃなどを手がける「バンダイ」でイベントの企画や運営をしていた社員が、取引先からキックバックの形で会社の金、合わせておよそ2億円を不正に受け取っていたとして、会社は、この社員を懲戒解雇したと発表しました。
バンダイの親会社「バンダイナムコホールディングス」の発表によりますと、ことし8月、バンダイの税務調査をしていた東京国税局から、不正な取り引きが指摘されました。
これを受けて社内で調査したところ、バンダイでイベントの企画や運営を担当する40代の男性社員が、取引先に支払った金の一部を振り込ませるキックバックの形で、会社の金を不正に受け取っていたことがわかったということです。
金額は、平成25年からことしまでにおよそ2億円に上るということです。
調査に対して社員は事実を認め、不正に受け取った金は飲食費などに使ったと話しているということで、会社はこの社員を17日、懲戒解雇するとともに、警察に刑事告訴する方針です。
またバンダイナムコホールディングスとバンダイは、責任を明確にするため、社長の報酬をいずれも今月から3か月間、30%減額するなど、役員合わせて11人の報酬を減額する処分を行いました。
これについて会社は「誠に遺憾で、関係者の皆様に深くおわびします。厳粛に受け止めて再発防止に取り組んでいきます」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB