神戸製鋼所による、製品の検査データの改ざん問題を受けてヨーロッパ航空安全局は、他社の製品の供給を受けられる場合、安全性が確認されるまで神戸製鋼所の製品を使用しないよう航空会社などに勧告しました。
これはEU=ヨーロッパ連合の専門機関の1つで、ヨーロッパの航空機や部品の認証などを行っているヨーロッパ航空安全局が17日、安全情報として発表したものです。
それによりますと、神戸製鋼所は長年にわたっていくつかの部品の検査データを改ざんし、出荷していた可能性があると指摘しています。
そのうえで航空会社や整備を担当する企業などに対して、航空機に神戸製鋼所の製品が使われている場合には点検を徹底するとともに、管轄する航空当局に報告するよう求めています。
さらに、他社の代替製品の供給を受けられる場合にはそれを使用し、神戸製鋼所の製品については安全性が確認されるまで使用を停止するよう勧告しています。
ヨーロッパ航空安全局には、EU加盟国のほか、スイスやノルウェーなど合わせて32か国が加盟していて、今回の安全情報を受けてヨーロッパの航空業界全体に影響が広がることも予想されます。
-- NHK NEWS WEB