NTTドコモは、AI=人工知能を使ってさまざまな機器を操作する音声操作の分野に参入し、今月下旬からドコモのスマートフォンやタブレット端末向けに独自の技術を活用したサービスを始めることを明らかにしました。
NTTドコモは、スマートフォンやタブレット端末向けに、利用者が声で指示を出して、音楽プレーヤーやラジオニュースの利用や、メッセージの送信、料理のレシピの検索などができるサービスを、今月下旬から順次始めます。
利用するには、専用のアプリをダウンロードする必要がありますが、NTTグループがこれまで培ってきた独自の音声認識の技術が強みで、日本語特有のあいまいな言葉遣いにも対応し、より自然なやり取りができることが特徴だとしています。
また、ドコモでは、この技術を他社が使えるようにして、ネット通販や旅行の予約サイトなどとの連携を進めていて、将来的には家電製品の操作なども行えるようにしたいとしています。
音声操作の分野では、日本語に対応した「AIスピーカー」を、アメリカのグーグルやアマゾン、それに日本の通信アプリ大手のLINEが開発していますが、スマートフォンで多くの顧客基盤を持つNTTドコモが参入することで、この分野での主導権争いがさらに激しくなりそうです。
-- NHK NEWS WEB