山梨県北杜市の機械メーカーに勤めていた50歳の男性が去年、脳出血で死亡したことについて、労働基準監督署が月100時間を超える残業などの長時間労働が原因で過労死したとして労災認定していたことがわかりました。
労災が認められたのは北杜市の真空部品メーカー「ミラプロ」の製造部門に勤めていた50歳の男性です。
会社などによりますと男性は去年10月、脳出血で死亡し、直前1か月間の残業時間はいわゆる「過労死ライン」と呼ばれる100時間を超える138時間に上っていたということです。
こうしたことから甲府労働基準監督署は長時間労働が原因で過労死したとしてきょうまでに労災認定しました。
また、おととし4月から去年11月にかけて、この男性を含む従業員6人について労使で時間外労働の取り決めを交わすいわゆる「36協定」を事前に届け出ずに時間外労働をさせていたなどとして会社と64歳の専務を労働基準法違反の疑いで書類送検しました。
「ミラプロ」は「受注増加に伴い仕事量も増え上限を上回る残業をさせてしまいました。亡くなられた方には大変申し訳なく、再発防止に努めています」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB