アメリカのトランプ次期大統領は、今週、大統領選挙の勝利のあと初めてとなる記者会見を開くと発表していましたが、トランプ氏の政権移行チームの報道担当者は、政府高官の人事などに専念するため記者会見は来月に延期することになったと明らかにしました。
トランプ次期大統領は、不動産業などみずからの事業が大統領の職務との関係で利益相反の問題が生じかねないと批判が出たことを受けて、今週15日に地元ニューヨークで記者会見を開き、事業から離れて大統領職に専念する考えを説明すると発表していました。
トランプ氏は、先月、大統領選挙に勝利してから公式な記者会見を開いておらず、どのような発言をするのか注目されていましたが、トランプ氏の政権移行チームの報道担当者は12日、NHKの取材に対し、記者会見は来月に延期することになったと明らかにしました。報道担当者は、延期の理由について、トランプ氏が政府高官の人事など政権移行に向けた準備に専念するためだと説明しました。
一方、閣僚人事の中で調整が難航していた、外交を担う国務長官について、アメリカのメディアは、エネルギー企業、エクソンモービルのティラーソンCEOが最有力候補に浮上していると伝えています。これについて、トランプ氏は12日夜、みずからのツイッターで「次の国務長官について、あすの朝、発表する」と投稿し、トランプ氏の人選が注目されます。
-- NHK NEWS WEB