神戸製鋼所が製品の検査データの改ざんを繰り返していた問題で、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関が、製品や品質管理の体制などが法律が定める規格を満たしていない疑いもあると見て神戸製鋼に立ち入り検査に入りました。神戸製鋼はこれまで違反はないとしてきましたが、検査の結果次第では法令違反に発展する可能性が出てきました。
神戸製鋼では製造したアルミと銅製品の一部で強度などの検査データが改ざんされていたことが今月8日に発覚し、先週にはグループ9社の製造した特殊鋼などの製品でも改ざんやねつ造が明らかになりました。
こうした事態を受けて、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関が、不正があった製品や品質管理の体制などが法律が定める規格を満たしていない疑いもあると見て神戸製鋼に対し立ち入り検査に入りました。
関係者によりますと、立ち入り検査は19日と20日の2日間行われ、法律では、検査の結果、規格を満たしていないことが確認されれば神戸製鋼に対し製品の認証を取り消したり販売停止を命じたりすることができます。
神戸製鋼はこれまで一連の問題について違反はないとしてきましたが、検査の結果次第では法令違反に発展する可能性が出てきました。
神戸製鋼をめぐっては、去年、グループ会社がステンレス製品の強度のデータを偽装したとして製品の認証を取り消される問題が起きています。
-- NHK NEWS WEB