神戸製鋼所の検査データの改ざん問題をめぐって、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、今週中にも子会社への立ち入り検査の結果を公表する見通しです。品質管理の体制に法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しなどの可能性があり、神戸製鋼の問題は一段と深刻化することも予想されます。
神戸製鋼でアルミと銅製品などの検査データの改ざんが相次いで明らかになった問題は、社内調査に対し不正の隠蔽があったことなども新たにわかり、信頼が大きく損なわれる事態になっています。
また、工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は、品質管理の体制が法律で定めた規格を満たしていない疑いがあるとして、神戸製鋼の子会社の工場を立ち入り検査しました。
認証機関は今週中にも検査結果を公表する見通しで、法令違反が認定されれば、製品の認証の取り消しや販売停止の可能性があり、神戸製鋼の問題は顧客離れの加速などで一段と深刻化することも予想されます。
こうした中、神戸製鋼は問題の製品が使われた自動車や航空機などの安全性の検証結果を早ければ今週中にも発表したいとしていますが、出荷先はおよそ500社に上るうえ、今後、新たな不正が見つかる可能性もあり、確認作業は難航することも予想されます。
-- NHK NEWS WEB