現金1000万円をだまし取られた高齢の女性の家に4日後、警察官を名乗る男から「現金が自宅にあると危ない」といううその電話があり、女性は、さらに1500万円をだまし取られました。警視庁は現金の受け取り役の22歳の男を逮捕して調べています。男は容疑を否認しているということです。
警視庁によりますと、ことし8月、東京・千代田区の81歳の女性の自宅に、おいを名乗る男から「会社の上司が金を使い込みお金が必要だ」といううその電話があり、女性は現金1000万円をだまし取られました。
この4日後、今度は警察官を名乗る男から「詐欺の犯人を逮捕したが、あなたの自宅に現金がたくさんあるというメモを持っていた。銀行員に向かわせるので現金を預けたほうがよい」などという電話があり、女性はさらに現金1500万円をだまし取られました。
警視庁は、銀行員になりすまして現金を受け取りに来た大分市の無職、山本将来容疑者(22)を詐欺の疑いで逮捕しました。
警視庁は、最初の事件も同じグループによるもので、ほかに指示役の男などがいると見て、詳しいいきさつを調べています。
警視庁によりますと、山本容疑者は調べに対して「荷物を受け取りに行ったが、中身が現金だとは知らなかった」などと供述しているということです。
-- NHK NEWS WEB