東名高速道路でワゴン車がトラックに追突され夫婦が死亡した事故で、ワゴン車の進路を妨害したとして逮捕された男が、1か月前に山口県でも車の進路を妨害していた事件についても、横浜地方検察庁に移し、捜査することがわかりました。検察は、危険な運転が繰り返されていた実態を捜査する方針です。
ことし6月、神奈川県大井町の東名高速道路で、大型トラックに追突されたワゴン車に乗っていた静岡市の自動車整備会社経営、萩山嘉久さん(45)と妻の友香さん(39)が死亡した事故では、ワゴン車の前に車を止めて進路を妨害したとして、福岡県の建設作業員、石橋和歩容疑者(25)が過失運転致死傷などの疑いで逮捕されました。
調べに対し、石橋容疑者は事故の前、パーキングエリアで萩山さんに駐車方法を注意され、「むかついたので高速道路で車を止めた」と供述しているということです。
これまでの調べで石橋容疑者は、1か月前にも山口県下関市で別の車の進路を妨害して停車させドアを蹴ったとして器物損壊の疑いで山口地方検察庁に書類送検されていますが、この事件についても横浜地方検察庁に移し、東名高速道路での事件と合わせて捜査することがわかりました。
捜査書類などを移す手続きはすでに終わっていて、検察は、以前から危険な運転が繰り返されていた実態を捜査する方針です。
-- NHK NEWS WEB