世耕経済産業大臣は、神戸製鋼所の検査データの改ざん問題で、JIS=日本工業規格の認証機関が子会社の工場を立ち入り検査したことについて今後、JISの認証を受けているほかのすべての工場でも立ち入り検査を検討するよう指示しました。これにより検査の対象はグループ全体で全国20か所に広がる可能性が出てきました。
神戸製鋼所の検査データの改ざん問題で工業製品の安全性を示すJIS=日本工業規格の認証機関は品質管理の体制が法律で定めた規格を満たしていない疑いがあるとして先週、神戸製鋼の子会社の工場を立ち入り検査しました。
これについて、世耕経済産業大臣は、24日の閣議のあとの会見で「検査の結果を注視したい」としたうえで、品質管理が徹底されているかを確認するためJISの認証を受けているほかのすべての工場でも立ち入り検査を検討するよう指示したことを明らかにしました。
これにより検査の対象はグループ全体で全国20か所に広がる可能性が出てきました。
そのうえで世耕大臣は、神戸製鋼に対し、「安全の検証を最優先に進めるとともに、外部の調査委員会を速やかに立ち上げて原因究明を行い再発防止を徹底するよう求めたい」と述べ、不正が行われた原因を速やかに明らかにし、再発防止策をとるよう求めました。
-- NHK NEWS WEB