今回の衆議院選挙の投票率は戦後2番目の低さ、でも期日前投票は過去最高。選挙権が18歳に引き下げられても19歳になると関心低下! いったいどういうこと? どうしたらいいの? 投票に行かなかった理由を聞けばその糸口くらいは見つかるかもしれない。渋谷の街で有権者に聞きました。(ネットワーク報道部記者 郡義之 伊賀亮人)
前回と比べわずかに上昇したものの、53.68%という戦後2番目に低い投票率にとどまったのはなぜなのか。確かに今回は、超大型の台風21号が接近するという悪条件もありましたが…。あれこれ考えるよりも実際に聞いてみる方が早いと、渋谷駅ハチ公前広場で有権者に聞きました。
まずは、30代と40代の主婦2人組。「関心はなくはないけど、朝から出かけていた。帰って来た時も雨が降っていたので、それから行くつもりにはなれなかった。行かなくてちょっと罪悪感もあるけど…」
続いて会社の先輩、後輩だという男性2人。このうち、川崎市に住む26歳の男性は、前回は同居していた親に半ば強制されて投票に行ったそうですが、今は1人暮らしをしていることもあり、「どこに投票しても同じだから行かなかった」
横にいた後輩は投票には行ったということですが、「ぶっちゃけ面倒くさいですよね」と割り込むと、先輩も「そうそう。何か得するなら行ってもいいんだけど」とぽつり。
飲食店勤務の20代の女性。「当日は朝から深夜まで仕事だった。ずっと仕事が忙しく期日前投票に行こうとも考えなかった」とか。
有権者として初めて衆院選を迎えた都内の21歳の男子大学生。「政治が信用できないから行かなくてもいいかと思った。正直面倒だということもあるんだけど」
さらに、ハチ公と一緒にセルフィーをしていた、群馬県の18歳と19歳の女子大学生グループ6人。行った人が4人、行かなかった人は2人と分かれていました。行かなかった理由は、「学園祭があったから。大学で投票できるなら、行けたのに」「マニフェストも読んでみたけど、いい人がいないなと思った」
-- NHK NEWS WEB