2年に1度、最先端の自動車の技術が披露される東京モーターショーの展示内容が25日、報道陣に公開されました。
ことしは走行中に排ガスを出さない電気自動車に注目が集まる一方、日産自動車や神戸製鋼所の相次ぐ不正でメーカーへの信頼が揺らぐ中での開催となっています。
45回目を迎えた東京モーターショーは、国内外の自動車メーカーや部品メーカーなどおよそ150社が出展し25日、展示内容が報道陣に公開されました。
このうちハイブリッド車を主力としてきたトヨタ自動車は、電気自動車のコンセプトカーを発表しました。この車は人工知能がドライバーの表情や声の変化を読み取り、疲れていると認識すると自動運転に切り替える機能も搭載されています。
また三菱自動車やドイツのフォルクスワーゲンも電気自動車のコンセプトカーを発表するなど、多くのメーカーで世界的に加速するEVシフトを意識した展示となっています。
今回のモーターショーは、開幕直前に日産の不適切な検査や、自動車メーカーにアルミ製品などを出荷していた神戸製鋼の不正が相次いで明らかになり、メーカーへの信頼が揺らぐ中での開催となりました。
日産のダニエレ・スキラッチ副社長は発表会の場で「不適切な検査で皆様に多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と陳謝しました。
東京モーターショーは東京・江東区の東京ビッグサイトで今月28日から来月5日まで一般に公開されます。
-- NHK NEWS WEB