パリを訪問している東京都の小池知事は、世界最大規模の卸売市場とされるパリ郊外のランジス市場を視察し、視察結果を東京の市場の移転計画に生かしていく考えを示しました。小池知事は、パリでの公務をすべて終え、25日に帰国します。
小池知事は、日本時間の24日午前、パリ郊外にあるランジス市場を視察しました。
ランジス市場は、市内中心部にあった旧レ・アール市場が手狭になったことから中心部から7キロ離れた場所に移転し、築地市場の10倍の234ヘクタールの敷地面積を持つ世界最大規模の卸売市場とされます。
小池知事は、水産物や青果物の市場を見て回り、フランス政府とパリ市、民間会社が出資する市場の運営方法や、対面の取引から電話やインターネットで注文を受け配送する形に営業形態が変化している状況など担当者から説明を受けました。
小池知事は「参考になったのは市場全体を民間企業が運営している点だ。衛生面で先例になっている。足を運んでよかった」と述べ、築地市場の豊洲への移転計画に生かしていく考えを示しました。
また小池知事はこのあと、パリに本部があるOECD=経済協力開発機構で講演し、環境に配慮した事業向けの都の債券「グリーンボンド」を日本の自治体では初めて発行するなど、環境と金融の先進都市を目指していることを説明しました。
これで小池知事は、パリでの公務をすべて終え、日本時間の25日朝に帰国することにしています。
-- NHK NEWS WEB