アメリカの主要メディアは、トランプ次期大統領が新政権の外交を担う国務長官に、アメリカ最大手のエネルギー会社、エクソンモービルのCEOで、ロシアとの関係が深いことで知られるティラーソン氏の起用を決めたと伝えました。
新政権の閣僚人事を進めているトランプ次期大統領は、調整が難航していた国務長官のポストについて、12日、みずからのツイッターで、日本時間の13日夜にも発表することを明らかにしました。
これに関連して、アメリカの主要メディアは、トランプ氏がアメリカ最大手のエネルギー会社、エクソンモービルのCEO、ティラーソン氏の起用を決めたと伝えました。
ティラーソン氏は64歳。エクソンモービルに40年余り勤め、2006年にCEOに就任しました。ロシアで石油事業を行ってきたティラーソン氏は、プーチン大統領とも親交があり、2013年にはロシア政府から勲章を受章するなどロシアとの関係が深いことで知られています。また、ロシアに対する欧米の経済制裁には批判的だったとも報じられています。
アメリカとロシアは、これまでウクライナやシリアの情勢をめぐって激しく対立してきただけに、ティラーソン氏が国務長官に就任すれば米ロ関係が大きく変わるという見方がある一方、アメリカ議会では、ティラーソン氏はロシアに近すぎるという懸念の声も出ています。
-- NHK NEWS WEB