風呂や台所などに取り付けられたガス式や石油式の給湯器などのうち、10年以上使っている製品の事故が相次ぎ、この5年間で2人が亡くなっていることから、NITE=製品評価技術基盤機構は10年を目安に点検するよう呼びかけています。
NITEによりますと、ことし3月までの5年間にメーカーから報告があったガス式や石油式の給湯器や風呂釜、乾燥機などの事故は715件に上っていて、このうち435件は10年以上使用していた製品による事故でした。
特に深刻なのが内部にゴミがたまって不完全燃焼を起こすケースで、この5年間に一酸化炭素中毒で2人が死亡しています。このほか、配管のつなぎ目からガスが漏れて引火したり、配線が切れてショートし火災につながったりするなど、購入した時には問題がなくても、部品の劣化などによって事故になるケースが相次いでいるということです。
こうした製品は「特定保守製品」として、メーカーが、登録した利用者に点検の時期を知らせる制度がありますが、登録する人は38.7%にとどまっているということです。
NITEリスク評価広報課の穴井美穂子課長は「点検には費用がかかりますが、事故を防ぐために製品を登録し、10年を目安に点検を受けてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB