アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の議長人事について、トランプ大統領は、アメリカのメディアに対し、イエレン議長の再任も含め3人の候補を軸に検討を進める考えを改めて示しました。
来年2月で任期が切れるFRBの議長人事をめぐって、トランプ大統領はこれまでにイエレン議長の再任をはじめ、FRB理事のパウエル氏、それにスタンフォード大学教授のテイラー氏の3人を軸に、検討していることを明らかにしています。
こうした中、25日、FOXテレビのインタビューで議長人事の検討状況を問われたトランプ大統領は、みずからの成果となるよう新たな人物を指名したいとして、オバマ前大統領に選ばれたことはイエレン議長にとって不利な材料になるという認識を示しました。
一方で、トランプ大統領は「イエレン議長はすばらしい。株式市場などの動きを見れば、とてもうまくやっているのは明らかだ」と評価し、近く発表する議長人事ではイエレン議長の再任も含め3人の候補を軸に検討を進める考えを改めて示しました。
市場では、イエレン氏とFRB理事のパウエル氏は緩やかに利上げを進める政策を続けると見る一方、スタンフォード大学教授のテイラー氏については、利上げのペースを速める可能性もあると見ていて、議長人事の行方に関心が高まっています。
-- NHK NEWS WEB