「日産自動車」が、資格のない従業員による不適切な検査を行い国内向けの車の出荷を停止している問題を受けて、自動車部品大手の「カルソニックカンセイ」は、神奈川県にある一部の生産ラインを止め、このラインで働く派遣社員を自宅待機としていることを明らかにしました。
さいたま市に本社がある自動車部品メーカー大手の「カルソニックカンセイ」は、日産自動車向けの生産が全体の7割程度を占めています。
日産が、資格のない従業員による不適切な検査を行い、国内向けの車の出荷を停止すると発表したことを受けて、カルソニックカンセイは、日産の神奈川県にある追浜工場の中にある自社の生産ラインの一部を今月18日から止めたことを明らかにしました。
この生産ラインでは、およそ100人が働いていて、このうち社員は輸出向けの車を生産する別のラインに振り替えるなどしましたが、数十人の派遣社員については、給与の6割を補償したうえで自宅待機にしているということです。
カルソニックカンセイの森谷弘史社長は、「日産や神戸製鋼所の問題で、日本のものづくり全体に悪評が出てしまうことが心配だ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB