2年に1度開かれる「東京モーターショー」は、28日から一般公開が始まります。ことしは走行中に排ガスを出さない電気自動車に注目が集まっていますが、国内市場が低迷するなか、来場者の減少傾向にどう歯止めをかけるかが課題になっています。
最先端の自動車の技術を披露する「東京モーターショー」はおよそ150の企業や団体が参加し、28日から一般公開が始まります。
ことしは、世界的な「EVシフト」に対応しようと、メーカー各社が初めて公開する電気自動車のコンセプトカーのほか、ドライバーの表情や声の変化を読み取る人工知能の技術などに注目が集まっています。
東京モーターショーの来場者は、ピーク時の平成3年に200万人を超えましたが、若者の車離れなどによる国内市場の低迷や、世界最大の自動車市場に成長した中国のモーターショーの台頭で、おととしには81万人にまで落ち込みました。
日本自動車工業会の会長代行を務めるトヨタ自動車の豊田章男社長は27日、「世界のモーターショーで見るとアジアの中心は中国に移っている」と述べました。
ことしもアメリカの大手自動車メーカーが相次いで参加を見送るなど、存在感が低下しており、来場者の減少傾向にどう歯止めをかけるかが課題になっています。
-- NHK NEWS WEB