台湾でLGBT=性的マイノリティーの人やその支援者などが参加するアジア最大規模のパレードが行われ、差別の解消を呼びかけました。
28日に行われたこのパレードは、同性愛の人や性同一性障害の人などLGBT=性的マイノリティーの人たちへの理解を求めるため、毎年台北で開かれています。
15回目を迎える今回は、台湾各地から同性愛の人やその支援者などでつくる団体が集まったほか、日本やアメリカなどから参加した同性カップルの姿も多く見られ、参加者は主催者の発表で過去最多の12万3000人に上りました。
参加者たちは性の多様性を示すレインボーカラーのリボンや旗を手に、差別の解消を訴えるプラカードを掲げたりLGBTについての啓発活動を進めるべきだなどと訴えたりしました。
台湾は、アジアの中でも性的マイノリティーへの理解が進んでいるとされ、ことし5月には憲法判断を行う機関が同性どうしの結婚を認めていない現在の民法の規定は憲法違反だという判断を示し、同性婚の法制化を2年以内に行うよう求めています。
法制化が実現すればアジアでは初めてとなる見通しでパレードの参加者からも期待の声が聞かれました。
パレードに参加した台北市の37歳の会社員の男性は「人権意識の高い欧米のように台湾でも理解が深まり、その意識がアジアにも拡散することを期待している」と話していました。
-- NHK NEWS WEB