埼玉県上尾市の市長と市議会の議長が、市のごみ処理施設に関する事業の予定価格を業者に漏らしたなどとして、警察は入札を妨害した疑いなどで事情を聴いています。警察は容疑が固まりしだい逮捕する方針で、市長や議長が関わって不正が行われていたと見て調べることにしています。
事情聴取を受けているのは、埼玉県上尾市の島村穣市長(73)と上尾市議会の田中守議長(72)、それに、さいたま市浦和区の設備管理会社の幹部ら合わせて4人です。
捜査関係者によりますと、島村市長と田中議長は、ことし1月に行われた市のごみ処理施設「西貝塚環境センター」で、ペットボトルを処理する業務の入札をめぐって、予定価格を事前に業者に漏らしたなどとして、入札を妨害した疑いなどが持たれています。
市のごみ処理施設では民間に業務を委託していて、3年ごとに業者を選定する入札を行っています。
警察は30日朝から事情を聴いていて、容疑が固まりしだい逮捕する方針で、市長や議長が関わって不正が行われていたと見て調べることにしています。
-- NHK NEWS WEB