アメリカのトランプ次期大統領の経済政策への期待などを背景に世界的な株高が続いたことから、先月国内で販売された投資信託の残高は大幅に増加し、半年ぶりに90兆円を超えました。
投資信託は、投資家から集めた資金を国内外の株式や債券に投資して運用する金融商品で、主に個人の投資家向けに販売されています。
投資信託協会によりますと、国内で販売された投資信託の残高は、先月末の時点で前の月より3兆4900億円の大幅な増加となり、93兆1100億円でした。投資信託の残高が90兆円を超えるのはことし5月以来半年ぶりのことです。
これはアメリカのトランプ次期大統領の経済政策への期待を背景に世界的に株高が続いたため、株式を組み込んだ投資信託の運用成績が好調だったためです。
また、先月投資家が国内の投資信託を新たに購入した金額は、解約するなどした金額を7000億円上回り、2か月ぶりに資金が流入しました。
投資信託協会は、「このまま株高が続くのか先行きは不透明だという見方もあり、アメリカの経済政策の行方や株価の動向を注視したい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB