小型の無人機、ドローンを使ってコンビニの商品を移動販売車まで配送する全国で初めてのサービスが福島県南相馬市で始まりました。
このサービスはIT大手の楽天とコンビニ大手のローソンが、原発事故に伴う避難指示が去年解除され、買い物が今も不便だと指摘されている福島県南相馬市の小高区で始めました。
コンビニの移動販売車が週に1回、地区の集会所を訪れて営業することになり、車には載せていない総菜などを買い物客が注文すると、経路を記憶した自動操縦のドローンがおよそ3キロ離れた店舗から販売車まで届けることになっています。
重さ2キロまでの商品をドローンに取り付けたおよそ20センチ四方の箱に収めて運べるということです。
コンビニの商品をドローンで配送するサービスは全国で初めてだということで、初日の31日は客が注文したから揚げやコロッケがドローンで届けられました。
利用した人は「商品を温かいまま食べられるのでありがたい。寒くなる時期なのでまた利用したい」と話していました。
ローソンラストワンマイル事業本部の中村雄一郎本部長は「物流業界は人手不足が深刻だが、テクノロジーの発展でカバーできる時代になった。活用を進めていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB