果物の生産販売大手の「ドール」は、日本国内で販売しているフィリピン産バナナの一部から針金が見つかったとして、バナナ9000パックを回収することになりました。
発表によりますと、ドールが回収するのは、全国のスーパーなどで販売されたフィリピン産の「シンプルラインバナナ」と「ボビーバナナ」の一部です。
具体的には、袋に貼り付けてある8桁の管理番号のうち、3桁目から5桁目が「982」と書かれている商品が対象で、合わせて9000パックに上ります。
会社によりますと、先月27日に川崎市の倉庫で行った社内の検査で、バナナの中からおよそ3センチの針金が見つかったということです。また先月30日には、愛知県の消費者から、バナナを口に入れたら針金が出てきたという連絡が会社に寄せられたということです。今のところ針金が見つかったのはこの2件で、けがをしたという報告は、無いということです。
針金が見つかったバナナは、国内の別々の倉庫で保管されていましたが、フィリピンの同じ農園で袋詰めされたということで、会社は現地で故意に針金が入れられた可能性もあるとして、フィリピンの警察に被害を届け出たということです。
バナナの回収についての問い合わせの電話番号は、フリーダイヤル0120−500−439で、平日の午前9時から正午までと午後1時から5時まで受け付けています。
また今月3日からの3連休中も受け付けています。ドールは「多大なご迷惑とご心配をおかけし、深くおわびします」と話しています。
-- NHK NEWS WEB