来年の初売りに向けて、東京のデパートでは販売に特に力を入れる福袋を決める選考会が開かれ、プレミアムフライデーなど世相を反映した福袋が紹介されました。
この選考会は東京・銀座のデパートが400種類の福袋の中から、来年の初売りに向けて特に売り込みを図る商品を決めるために開きました。
候補には、ことし2月に始まったプレミアムフライデーにちなんで、20万円相当の宝飾品とレストランのチケットを組み合わせた10万8000円の福袋や、懐中電灯やマスクなどの防災用品と保存食を利用した料理教室を組み合わせた1万7000円の福袋などが挙げられました。
宣伝や販売の担当者らが投票を行った結果、ことし、陸上男子100メートルで日本選手初の9秒台が記録されたことを踏まえて企画された、子ども向けのランニングシューズと、元陸上選手でタレントの為末大さんが講師を務める陸上教室を組み合わせた2万円の福袋などが選ばれました。
この会社では、来年の福袋はことしを3%上回る売り上げを目指しているということで、松屋銀座の河野新平販売促進課長は「モノだけでなく、それをどう使うかという“コト消費”の提案が求められている。イチ押しの福袋で売り上げ目標を達成したい」と意気込んでいました。
1日は都内のほかのデパートでも福袋が発表され、各社は体験型の商品やSNSでの見栄えを意識した商品などを前面に打ち出しています。
-- NHK NEWS WEB