佐賀県の宗教法人の代表ら4人が会社経営者に金を貸し付け、法定の金利を大幅に超える利息を受け取っていたとして出資法違反の疑いで逮捕されました。警察は全国の個人や会社に10億円以上を貸し付け、違法に利息を得ていたと見て調べています。
逮捕されたのは佐賀県伊万里市の宗教法人「至誠光魂寺」の代表、立石扇山容疑者(77)と41歳の息子、元職員2人の合わせて4人です。
警察によりますと、立石代表らはおととしから去年にかけ、兵庫と大阪の会社経営者2人に合わせて66万円を貸し付け、法定金利の12倍を超える違法な利息を受け取ったとして出資法違反の疑いが持たれています。
4人の認否は明らかにされていませんが、警察によりますと、貸金業者から紹介された経営者らに金を貸し付け、御利益があるとして渡した伊万里焼の代金名目で利息を支払わせていたということです。
貸金業法では宗教法人が営利目的ではなく信者を支援するために融資を行う場合は規制の対象になりません。
警察は4人が信者への支援を装ってことし1月までの5年余りの間に全国の個人や会社に10億円以上を貸し付け、少なくとも5億円の違法な利益を得ていたと見て調べています。
-- NHK NEWS WEB