この1年間に映画やテレビで上映、または放送された国内の映像作品の中から、「日本映画テレビ技術協会」が撮影や照明・録音などの優れた技術に対して贈る「映像技術賞」の表彰式が1日に行われました。
第70回となることしは映画やドキュメンタリーの15のジャンルで受賞作が選ばれました。
このうち「ドキュメンタリー作品の撮影」では、東日本大震災で父親を亡くした男の子とその母親を4年間記録したNHKスペシャル「お父さん見てますか~震災遺児と母4年の記録~」が選ばれました。
この作品は一歩ずつ成長していく二人の心の変化を自然体で描写し、親子の絆を見事に映像化したカメラワークが高く評価されました。
撮影を担当したNHK報道局の大淵光彦カメラマンは「撮影にあたっては親子の気持ちを何よりも優先し、先入観を持たず記録してきました。長期間にわたり人間関係を築きながら丁寧に撮影しました。震災が風化していく中で、これからも伝える努力を私たちはしていかなければと改めて思います」と話していました。
このほか「ストレートニュースの撮影」では朝日放送の「和歌山立てこもり事件発砲の瞬間」が受賞しました。
最も優れた大賞にあたる「経済産業大臣賞」はVFXのジャンルで受賞した劇場公開作品「シン・ゴジラ」の株式会社白組VFXチームが選ばれました。
-- NHK NEWS WEB