アメリカの電気自動車メーカーのテスラは、ことし9月までの3か月間の決算を発表し、売り上げは前の年の同じ時期に比べおよそ30%増えたものの、開発や増産に必要なコストが膨らみ、最終損益は赤字となりました。
アメリカの電気自動車メーカーのテスラが1日発表した、ことし7月から9月までの3か月間の決算によりますと、売り上げは29億8400万ドル、日本円でおよそ3400億円となり、前の年の同じ時期に比べて29.8%増えました。
これは、主力のセダンにSUV=多目的スポーツ車を合わせた販売台数が世界で2万5000台余りと、前の年の同じ時期に比べて4.5%増えたことなどによるものです。
一方、最終的な損益は開発や増産に必要なコストが膨らみ、6億7100万ドル、日本円でおよそ760億円の赤字となりました。
テスラはことし7月、ほかの車種の価格の半分以下に当たる3万5000ドル、日本円にしておよそ390万円に設定した新型車の「モデル3」の納車を始め、年内には1週当たりの生産を5000台にまで増やす計画でした。
これについてイーロン・マスクCEOは電話による記者会見で、達成の時期が来年3月末にまでずれ込む見通しを示し、その理由として西部ネバダ州で行っているバッテリーの生産の遅れを挙げました。
-- NHK NEWS WEB