岡山県の中国自動車道で、大型トラックから落下したスペアタイヤにトレーラーが乗り上げて横転し、巻き込まれた親子2人が死亡した事故を受けて、全国の運送会社でタイヤの固定状況などを確認する緊急点検が始まっています。
先月18日、岡山県津山市の中国自動車道で、大型トラックから落下したスペアタイヤに後ろを走行していたトレーラーが乗り上げて横転し、路肩にいた親子2人が巻き込まれて死亡しました。
これを受けて国土交通省は、大型トラックを所有する運送会社などにスペアタイヤの固定状況を調べるよう指示し、全国で緊急の点検が始まっています。
岐阜県大垣市の大手運送会社は、全国で所有するおよそ2800台の大型トラックでスペアタイヤが台座にきちんと固定されているか点検しています。
大型トラックのスペアタイヤは通常車体の裏側に設置されているということで、検査員らが車体の下に潜り込んで工具でたたきチェーンやボルトに緩みがないかなどを確認していました。
この会社は、スペアタイヤは3か月に一度の定期点検で空気圧だけを確認していましたが、今回の事故のあと脱落するおそれがないかも新たに確認することにしたということです。
西濃運輸の小林勝工務課長は「公道を走る以上、安全を確保することが大切だ。同じような事故を起こさないよう確認を徹底していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB