公的年金の積立金を運用しているGPIF=年金積立金管理運用独立行政法人は、ことし7月から9月の運用実績について、国内外の良好な企業業績などを反映して世界的に株高が続いたことから、4兆4000億円余りの黒字になったと発表しました。
公的年金の積立金を運用しているGPIFは、2日午後、ことし7月から9月の運用実績を公表しました。
それによりますと、積立金全体の収益は4兆4517億円の黒字で、収益率はプラス2.97%でした。
市場運用分の収益の内訳を見ますと、国内株式が1兆7959億円の黒字、外国株式が2兆349億円の黒字、国内債券が748億円の黒字、外国債券が5399億円の黒字などとなっています。
これにより、GPIFが運用する積立金の総額は156兆8177億円と、公的年金の積立金の自主的な運用が始まった平成13年以降、最も多くなりました。
これについてGPIFは「国内外の経済が堅調に推移し、良好な企業業績が続いたことや、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会の金融政策への安心感が市場で広がり、世界的に株高が続いたことで黒字を確保できた」としています。
-- NHK NEWS WEB