自動車メーカー、スズキの鈴木俊宏社長は2日の記者会見で、世界的なEVシフトに対応する必要があるとして、トヨタとマツダなどが設立した電気自動車の開発会社への参加を検討していることを明らかにしました。
この中で、鈴木社長はことし9月にトヨタとマツダなどが設立した電気自動車を開発する新会社について、「前向きに参加を検討していきたい。チームジャパンでやっていかないと、欧州、アメリカ、中国勢と対抗するのは難しい」と述べ、電気自動車の新会社への参加を検討していることを明らかにしました。
そのうえで、鈴木社長は「スズキが海外市場の主力としているインドのような販売のボリュームが大きい国で、EVやハイブリッド化が一気に進むと足元をすくわれることになる。波に乗り遅れないようにしたい」と述べ、世界的なEVシフトに対応していく考えを強調しました。
一方、スズキはグループ全体の今年度1年間の決算について、インドなどでの販売が好調なことを受けて業績見通しを上方修正し、売り上げをこれまでの予想より2000億円多い3兆6000億円、営業利益も600億円多い3000億円と、それぞれ過去最高になるという見通しを示しました。
-- NHK NEWS WEB