第192臨時国会は、14日、会期末を迎え、焦点となっていた年金制度改革関連法案と、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案は、本会議で採決が行われます。民進党は、安倍内閣に対する不信任決議案などの提出も検討していますが、いずれの法案も賛成多数で可決・成立する見通しです。
ことし9月に召集された第192臨時国会は、14日、会期末を迎えます。
焦点となっていた、TPP=環太平洋パートナーシップ協定はすでに承認され、年金支給額の新たな改定ルールを盛り込んだ年金制度改革関連法案と、カジノを含むIR=統合型リゾート施設の整備を推進する法案は、いずれも13日夜、参議院の委員会で可決されました。
これを受けて、14日、年金制度改革関連法案は、参議院本会議で採決が行われるほか、カジノを含む統合型リゾート施設の整備推進法案は修正が行われたことから、参議院本会議のあと、衆議院本会議で改めて採決が行われます。
民進党は、法案の採決は受け入れたものの、成立の阻止を目指す姿勢は変わっていないとして、午前中、執行部が会合を開き、安倍内閣に対する不信任決議案などの提出も含めて、対応を協議することにしています。
また、共産党は小池書記局長が、「安倍政権は、TPP、『年金カット法案』、『カジノ法案』と次々と強行し、政権を担う資格はない。きぜんと意思表示することが必要だ」と述べるなど、民進党などとともに不信任決議案を提出したい考えです。
一方、自民党は、臨時の役員会を開いて、14日中に、2つの法案を成立させ、安倍内閣に対する不信任決議案が提出された場合には、公明党とともに一致して否決する方針を確認することにしていて、年金制度改革関連法案と、カジノを含む統合型リゾート施設の整備推進法案は、いずれも可決・成立する見通しです。
-- NHK NEWS WEB