その知らせが来たら、目の回るような忙しさが待っています。新聞に名前が掲載され、一躍「時の人」となるほか、上京のための飛行機やホテルの予約、男性ならモーニングコートの準備も急がなければなりません。礼状や記念品の手配もあります。地元に帰ってから待っているのはあいさつまわりに祝賀会。そう、11月は春と並ぶ叙勲・褒章の季節。あなたの知らない受章者の世界、教えます。(ネットワーク報道部記者 高橋大地/栗原岳史)
さまざまな分野で功績のあった人に贈られる「叙勲」。
長年にわたって、その道一筋に打ち込んできた人などに贈られる「褒章」。
国がその功労を春と秋に表彰する制度で、ことしも11月2日と3日に合わせて4800人余りの受章が発表されました。
新聞やテレビでもその一部が報じられましたが、受章者に突然訪れる忙しい日々はあまり知られてはいません。
取材を進めると、全国各地に受章者向けの「手引き書」があることがわかってきました。実は受章者には儀式への出席や支えてくれた人へのお祝いなどやることがめじろ押しですが、人生で初めてのこととあって何をどうしたらいいのかわかりません。そこで記念品などの販売とともにもにこうしたアドバイスをする会社が全国各地にあるのです。
-- NHK NEWS WEB