2足歩行型のロボットが、手話を読み取って音声に変換するなどして、耳の不自由な人との会話を支援する技術の開発が進められていて、8日、デモンストレーションが公開されました。
この技術は、電機メーカーのシャープが、去年発売した電話の機能を持つ2足歩行型ロボットの新たな機能として、NTTデータと共同で開発を進めています。
ロボットの額の位置にあるカメラに向かって手話をするとAI=人工知能が解析し、音声に変換して読み上げます。またロボットに向かって言葉を発すると文字に変換して、背中にある液晶ディスプレーに表示します。
この2つの機能を組み合わせることで、手話ができなくても耳の不自由な人と円滑に会話ができる仕組みです。
今後は手話を単語のレベルでなく、文章に翻訳する技術の開発を進め、東京オリンピック・パラリンピックが開かれる2020年までの実用化を目指すということです。
NTTデータの谷中一勝部長は「公共の場など多くの場面で、コミュニケーションの道具として使われるようにしたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB